「二酸化炭素」を減らすためには?-その1||地球温暖化・倶楽部

二酸化炭素(にさんかたんそ)の総排出量(そうはいしゅつりょう)は?-地球温暖化

二酸化炭素の排出原因(はいしゅつげんいん)でもっとも大きいものは、石油、灯油(とうゆ)や石炭(せきたん)などの化石燃料の利用によるものです。化石燃料はエネルギーを簡単(かんたん)に生み出すことができるため、なくてはならない存在(そんざい)です。僕たちの身近(みぢか)な暮(く)らしの中でも利用されていますよね。現在、地球上に排出される二酸化炭素の量(りょう)が1年間で約228億(おく)トンにものぼります(1999年の数値です)。日本だけで見ますと、2001年の1年間で、約12億1400万トンにものぼります。

グラフは2001年の日本においてどの部門がどういった割合で二酸化炭素を排出しているかを表しております。このグラフを見ますと、二酸化炭素排出のトップ部門に産業部門がきています。産業部門には主に製造、農林水産、建設業などが含まれており、全体の約40%を占めています。次いで運輸部門が全体の約20%となります。運輸部門は主に車、電車、飛行機、船などが含まれています。僕たちの暮らしによる二酸化炭素の排出は家庭部門になりますが、全体の約10%となっています。これだけ排出されている二酸化炭素を減らすためには一体どのような対策を行うと良いのでしょうか。

二酸化炭素(にさんかたんそ)を減(へ)らす「省(しょう)エネルギー」-地球温暖化

僕たちの生活の利便性(りべんせい)が得(え)られるのも化石燃料(かせきねんりょう)によるエネルギー消費(しょうひ)によるものです。これは僕たちの暮らしからは切っても切れないものとなりました。日々の生活を行うためには二酸化炭素の排出は避(さ)けては通れないものとなっています。いままではこのままでもよかったかもしれませんが、この生活自体(せいかつじたい)を改(あたら)めて見直(みなお)さなくてはならない時期(じき)になっていると思います。

産業部門(さんぎょうぶもん)による二酸化炭素排出(にさんかたんそはいしゅつ)の制限(せいげん)-地球温暖化

2001年の日本における二酸化炭素排出部門(にさんかたんそはいしゅつぶもん)でトップにある産業部門(さんぎょうぶもん)では、僕たちの暮らしに必要な製品(せいひん)を作り出していますが、作り出す際に排出される二酸化炭素の量を軽減(けいげん)する必要があるでしょう。現在でも企業(きぎょう)の努力(どりょく)により製品開発(せいひんかいはつ)や製造(せいぞう)において二酸化炭素を排出しないようにしていますが、まだ十分とはいえないでしょう。企業の努力+僕たちの暮らしでもエネルギー消費の無駄遣い(むだづかい)を控(ひか)えることにより全体的(ぜんたいてき)な省エネルギーが実現(じつげん)すると思います。

日本の部門別に酸化炭素排出量

「炭素税(たんそぜい)」とは?-地球温暖化

「炭素税」の導入(どうにゅう)という構想(こうそう)があるのを御存知(ごぞんじ)でしょうか? 炭素税とは化石燃料(かせきねんりょう)の使用時(しようじ)に、使った量に比例(ひれい)して税金(ぜいきん)をかけるという仕組み(しくみ)です。これは、企業(きぎょう)や個人が二酸化炭素の排出に責任(せきにん)を負(お)わせると言うことになります。現在(げんざい)、化石燃料を使用し二酸化炭素をいくら排出してもお金をとられるようなことはありません。もし、この「炭素税」が導入(どうにゅう)されると、二酸化炭素の排出は減少(げんしょう)するのではないでしょうか。日本では「炭素税」は導入(どうにゅう)されていませんが、世界ではフィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデンやデンマークなどでは既に導入されており、二酸化炭素排出の削減に成功しています。

それではなぜ「炭素税(たんそぜい)」を導入(どうにゅう)しない?-地球温暖化

第一(だいいち)に企業(きぎょう)からの大反対(だいはんたい)によるものです。さらに、「炭素税」が導入されると、物価(ぶっか)の上昇(じょうしょう)を招(まね)くことになり、僕たちの暮らしにも影響(えいきょう)の及(およ)ぶことが予想(よそう)されます。そのため、「炭素税」の導入は二酸化炭素の削減(さくげん)に効果(こうか)が大きいのですが、導入するために解決(かいけつ)しなくてはいけない問題(もんだい)が多いため、「炭素税」の導入は見送(みおく)られ続(つづ)けているのです。

リサイクルでエネルギーを節約(せつやく)!-地球温暖化

二酸化炭素の排出に効果的な省エネルギーのほかに、リサイクルによるエネルギー節約も効果的となります。一度使用した資源(しげん)を再(ふたた)び材料(ざいりょう)として利用するリサイクル。リサイクルですぐに思いつくのは缶(かん)ジュースやペットボトルのリサイクルではないでしょうか。いまではすっかり定着(ていちゃく)しましたよね。これらはしっかり二酸化炭素削減に役立っているのですよ。アルミニウムはボーキサイト鉱石(こうせき)からつくられるのですが、1トンつくりだすのに使われるエネルギーは、僕たち一般家庭(いっぱんかてい)が消費(しょうひ)するエネルギーの実に7年分にも及(およ)びます。二酸化炭素の排出量は膨大(ぼうだい)ですよね。

リサイクルでは97%以上の節約-地球温暖化

アルミニウムをつくりだすとき、リサイクルで行うと約97%以上のエネルギー節約ができます。これは新品(しんぴん)でつくりだしたときの二酸化炭素排出の20分の1の排出量(はいしゅつりょう)となり、大きな削減になりますよね。このように、リサイクルにより二酸化炭素排出が十分抑(おさ)えることができるため、僕たちの意識(いしき)が常(つね)にリサイクルに向くことで、地球上(ちきゅうじょう)の二酸化炭素を減(へ)らすことができるようになるということです。

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