自然の中に還ってみよう!-地球温暖化

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国内(こくない)には各地域(かくちいき)に、森や川の環境(かんきょう)を保護(ほご)するために活動(かつどう)を行っている団体(だんたい)が多数(たすう)あります。そのなかには子供(こども)も積極的(せっきょくてき)に参加(さんか)して活動できる団体もあります。活動がさかんな「こどもエコクラブ」というものがありますが、小学生や中学生でしたら、どなたでも自由(じゆう)に参加(さんか)することができます。こどもエコクラブは全国に4,000クラブも登録(とうろく)しており、平成15年では、約77,500人の小学生や中学生が参加し、活動を行いました。みなさんがお住まいの地域(ちいき)にも、こどもエコクラブがあるかもしれませんし、他のボランティアで活動している団体があるとかもしれません。そういった情報(じょうほう)をパソコンで調べたり、お住(す)まいの役場(やくば)にいって職員(しょくいん)にきいたりして、参加(さんか)してみてはいかがでしょうか。

川の水をきれいにする活動に参加!

全国にあるこどもエコクラブから北海道にある下川町(しもかわちょう)の子どもたちが参加する「下川こどもエコクラブ」の活動内容をみてみました。

毎年(まいとし)、夏(なつ)の始まりに、大人と一緒(いっしょ)に下川町を流(なが)れる天塩川支流(てしおがわしりゅう)の名寄川(なよりがわ)の掃除(そうじ)を行っています。

子どもたちは、ズボンをまくって、裸足(はだし)になったり、わらじを履(は)いたりなどして、まだちょっと水の冷(つめ)たい川の中に入って、用意(ようい)したビニール袋(ぶくろ)にゴミをいれていきます。とくに大きくて目立つゴミには、発泡(はっぽう)スチロール・ジュースやお茶などのペットボトル・スーパーの袋(ふくろ)・プラスチックでできた製品(せいひん)などでした。こどもエコクラブに参加した子どもたちは、限(かぎ)られた資源(しげん)をもっと大切に使ってほしいと意見(いけん)を述(の)べながら、掃除(そうじ)をしていました。

掃除中(そうじちゅう)に驚(おどろ)いたことは、冷蔵庫(れいぞうこ)や洗濯機(せんたくき)が川に捨(す)てられていたことです。このような粗大(そだい)ゴミを捨(す)てたのは心ない大人でしょう。一緒(いっしょ)に参加(さんか)していた大人たちは、子どもたちに申(もう)し訳(わけ)ない気持ちになっているようでした。子どもたちが一生懸命(いっしょうけんめい)に環境(かんきょう)のことを考(かんが)えていても、先頭(せんとう)に立って活動しなくてはいけない大人がルールを守らなければ、環境問題(かんきょうもんだい)は一向(いっこう)に改善(かいぜん)されません。

平成15年には、天塩川流域(てしおがわりゅういき)にある13市町村(しちょうそん)が協力(きょうりょく)して「天塩川クリーンアップ大作戦(だいさくせん)」が実施(じっし)されました。こういった活動を行っている成果(せいか)として、天塩川はどんどんきれいになっているのです。

こどもエコクラブに参加する方法

こどもエコクラブに参加するためには、お住まいの市町村にある環境担当(かんきょうたんとう)の課(か)が受(う)け付(つ)けております。ぜひ参加してみたいと思った方は、連絡(れんらく)して登録(とうろく)しましょう。お金はかかりませんので、気軽(きがる)に参加できますよ。もっとくわしいことをしりたければ、こどもエコクラブのホームページを開いてみるか、役場(やくば)に電話(でんわ)してきいてみましょう!
※ホームページ : http://www.env.go.jp/kids/ecoclub/

森林を守る活動に参加!

川を守る活動を行う団体があるように、森林を守る活動を行うといったボランティア団体もあります。今回は滋賀県(しがけん)の近江町(おうみちょう)で活動している「やまんばの会」という面白い(おもしろい)名前の団体の活動を紹介(しょうかい)しましょう。こちらのメンバーになるための条件(じょうけん)とは「自然を愛(あい)する人」です。言い換えれば、だれでも参加できると言うことですね。40年以上も人の手の入らなかった人工林(じんこうりん)の里山(さとやま)「やまんばの森」を保護(ほご)する活動を行っています。

この里山は、やまんばの会が手を施(ほどこ)す前(まえ)は、木がうっそうと茂っており、光が地表(ちひょう)まで届(とど)かずに、薄暗く(うすぐらく)てちょっと不気味(ぶきみ)な森でした。しかし、みなさんが協力(きょうりょく)して間伐(かんばつ)を行ったり、落ち葉(おちば)を拾(ひろ)い集めたりしたおかげで、年を追(お)うごとに、森の中に多くの日光(にっこう)が差(さ)し込(こ)むようになりました。

はじめは、間伐で木を切ったりしていたので、子どもたちは悪(わる)いことをしていると思ったようです。たしかに「木を切る」という行為(こうい)は伐採(ばっさい)しているということと同じですからね。しかし、こうした里山の状況(じょうきょう)で木を切ることが、どれだけ大切かであることを、一緒(いっしょ)に参加している大人たちが子どもたちに教(おし)えることで、切ってよい木と切っては駄目(だめ)な木があることを知ることができたり、木だけのことではなく、里山で暮(く)らすたくさんの生き物や植物のことも考えることができるようになりました。

森林保全活動(しんりんほぜんかつどう)が終了(しゅうりょう)すると、切った木で工作(こうさく)したり、川で魚をつかまえたりなど、子ども同士(どうし)で楽しんでいる様子(ようす)が、みているこちらも楽しくなる気持ちになりました。

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