リサイクルを活用するための3つの条件-リサイクル・環境・ごみ問題

リサイクルを活用するためには、以下に記(しる)す3つの条件をクリアすることが必要(ひつよう)となります。

材料(ざいりょう)を一定以上(いっていいじょう)あつめる-リサイクルするための条件①

テキストイメージ

リサイクルを行うためには、その材料となり得(え)るものを多数(たすう)あつめる必要(ひつよう)があります。集(あつ)めた量(りょう)の少(すく)ない状況(じょうきょう)でリサイクルを行(おこな)うということは、効率(こうりつ)が悪(わる)いといわざるをえません。

また、リサイクル処理(しょり)を行う場所(ばしょ)が少数(しょうすう)であったり、回収に向(む)かう場所(ばしょ)が遠地(えんち)である場合も効率悪化(こうりつあっか)の原因(げんいん)となります。

無駄(むだ)のないエネルギー返還(へんかん)を行う-リサイクルするための条件②

手際(てぎわ)よくリサイクルのための素材(そざい)を集めたとしても、分別(ぶんべつ)がきちんと行われていなければ、かえってやることが増(ふ)えてしまい、これも効率的ではありません。リサイクル作業をより困難(こんなん)にしてしまう原因になります。

用途(ようと)ある材料へ返還(へんかん)する-リサイクルするための条件③

手間をかけてリサイクルを行い、資源(しげん)へ返還(へんかん)したとしても、それに使い道なければ、せっかくのリサイクルも無駄になってしまいます。結果的(けっかてき)には、ごみを増(ふ)やしたことになってしまいますので、用途ある資源(しげん)への返還が大切です。

これらのうち、一つでもかけてしまうとリサイクルは失敗(しっぱい)に終(お)わってしまう(お金やエネルギーの無駄になる)ので注意(ちゅうい)しましょう。

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リサイクルされた商品を手にしよう-リサイクル・環境・ごみ問題

リサイクル・システムを常(つね)に機能(きのう)させておくために、ぼくたちのできることはなんでしょうか。ごみの分別(ぶんべつ)および回収(かいしゅう)もできることとして大切ですが、この他にも大切なことがあります。商品(しょうひん)を購入(こうにゅう)するときに、リサイクルされたものを購入することです。たとえば、再生紙(さいせい)、再生(さいせい)されたガラスや再生プラスチックでつくられたものなど、リサイクル資源(しげん)によって生まれた商品(しょうひん)を選択(せんたく)することが、リサイクルを機能(きのう)させることにつながるのです。

ぼくたちの日常生活(にちじょうせいかつ)において、必要以上(ひつよういじょう)のものを購入することなく、リサイクル品で補(おぎな)えるところは、積極的(せっきょくてき)に再生品(さいせいひん)を選(えら)ぶようにしましょう。そうすることで、リサイクルは支(ささ)えられていきます。

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ブラスチックごみの処理は難しい?-リサイクル・環境・ごみ問題

不燃(ふねん)ごみのなかで、大部分(だいぶぶん)を占(し)めているプラスチック系(けい)のごみを、今以上にリサイクルすることができれば、世の中のごみの減少(げんしょう)に大きく貢献(こうけん)するでしょう。しかし、プラスチックというものには種類(しゅるい)が多数(たすう)あり、一目見ただけでは区別(くべつ)をつけるのが難(むずか)しいものばかりですので、分別の手間(てま)が他(ほか)のものに比(くら)べて大きくなりがちです。

資源(しげん)として生まれ変(か)わるためには、もとから使われているプラスチックの量(りょう)や種類(しゅるい)を減少(げんしょう)し、また、どういった種類のプラスチックを使用しているのかを表記(ひょうき)してくれれば、分別時にすぐ見分けがつくため、作業効率(さぎょうこうりつ)が上がります。また、プラスチックを燃焼(ねんしょう)させることで、エネルギーへとリサイクルすることも可能(かのう)です。このように、ごみの大部分であるプラスチックのリサイクルが今後、どのようにすすめていくかにより、ごみ対策(たいさく)の未来(みらい)が左右されるのです。

生分解性プラスチック(せいぶんかいせいぷらすちっく)とは?

近年(きんねん)、米(こめ)やとうもろこしなどの食品(動物・植物資源)を原料(げんりょう)とした「生分解性プラスチック」という素材(そざい)も開発(かいはつ)されています。これは、ごみになった場合でも、土に生息(せいそく)する微生物(びせいぶつ)により分解(ぶんかい)されるため、地球環境(ちきゅうかんきょう)に優(やさ)しいと言われていますが、価格(かかく)が高いこともあり普及(ふきゅう)されるまでには至(いた)っておりません。しかし、今後の開発(かいはつ)によって安価(あんか)となり普及(ふきゅう)されることも考(かんが)えられ、つり糸や植木(うえき)のポットなど、回収に向かない商品の素材として期待(きたい)されています。

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