住んでいる地域の取り組みに参加する-リサイクル・環境・ごみ問題

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日本でごみの処理(しょり)を行うに当たりかかる費用(ひよう)は一人につき1年間(ねんかん)で約2万円かかるといわれています。したがって、学校(がっこう)や町内会などで実施(じっし)している古紙(こし)、びん、缶(かん)、ペットボトル、牛乳(ぎゅうにゅう)パックや食品(しょくひん)トレーなどの集団回収(しゅうだんかいしゅう)は、ごみを少なくし、ごみ処理にかかる費用を抑(おさ)えることにたいへん役立(やくだ)っています。そのため、市町村(しちょうそん)のなかには、資源(しげん)の回収(かいしゅう)した量(りょう)に応(おう)じ、補助金(ほじょきん)を支給(しきゅう)したり、リヤカーの貸(か)し出しを行うなど、回収(かいしゅう)に関(かん)する補助(ほじょ)を行ってくれるところもあります。

また、各市町村(かくしちょうそん)の多くは、個人(こじん)・団体(だんたい)問(と)わず、生ごみを「たい肥(ひ)」にするための容器(ようき)または機械(きかい)を購入時(こうにゅうじ)に、その価格(かかく)の一部(いちぶ)を負担(ふたん)する制度(せいど)もあります。

これらのように、市町村が行っている取り組みに参加し協力(きょうりょく)することが大切です。参加するためには、自分がお住まいの地域(ちいき)の自治体にある広報誌(こうほうし)、またはホームページなどで確認(かくにん)を行い、もっと詳(くわ)しいことを知りたい場合(ばあい)は、直接(ちょくせつ)問い合わせてみると良いでしょう。

市民活動(しみんかつどう)にも参加してみよう!

市町村のみではなく、積極的(せっきょくてき)にリサイクルに取り組む市民団体(だんたい)も数多(かずおお)くあります。山形県(やまがたけん)の長井市(ながいし)では、市民と自治体がお互(たが)いに協力して行う「レインボープラン」という生ごみの循環(じゅんかん)を行う取り組みがあります。これは、各家庭(かくかてい)から排出(はいしゅつ)された生ごみの分別(ぶんべつ)を行い、資源(しげん)として収集(しゅうしゅう)したものを市が「たい肥」にします。そして「たい肥」を農家(のうか)へ販売(はんばい)し、農作物(のうさくもつ)を有機栽培(ゆうきさいばい)します。そして収穫(しゅうかく)された農作物(のうさくぶつ)は市民(しみん)へ販売(はんばい)します。このような取り組みは大きな都市区(としく)などでも取り入れられるところが増(ふ)えてきています。

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生活の中からごみを減らすためのできること-リサイクル・環境・ごみ問題

ぼくたちが使用する多くのものを、可能(かのう)な限(かぎ)りごみとして排出(はいしゅつ)せず、また、ごみになってしまったとしても、量(りょう)を減らすためにはどのようにしたらよいのでしょうか。その疑問(ぎもん)を解決(かいけつ)すべく、ぼくたちの毎日の生活から、ちょっとしたアイデアと工夫(くひう)でできることを紹介(しょうかい)します。

家の中でできること

  1. 家庭(かてい)の冷蔵庫(れいぞうこ)の中に使われていない野菜(やさい)などが多(おお)くありませんか? 冷蔵庫(れいぞうこ)の中をこまめにチェックすることで、食べることができなくなる前に、残(のこ)りそうな野菜(やさい)を料理(りょうり)する日をつくりましょう。シチュー、豚汁(ぶたじる)やカレーなど野菜(やさい)を多めに使用する調理(ちょうり)メニューはたくさんあります。
  2. 生ごみを捨(す)てるときは、水気(みずけ)をしっかりとってから捨てるようにしましょう。また、新聞紙(しんぶんし)は水をよく吸収(きゅうしゅう)するため、その上にのせて、天気(てんき)の良い日に外で乾燥(かんそう)させてから捨てると生ごみの重量(じゅうりょう)が大変(たいへん)軽(かる)くなります。
  3. 資源(しげん)として再活用できるものは、しっかりと分別しましょう。家族会議(かぞくかいぎ)を開(ひら)き、資源ごみの分別方法や保管(ほかん)する場所を確認しあうと良いでしょう。

買い物でできること

  1. 買い物時には本当に必要なもので、それが長持ちするかどうかなど、よく考えてから購入を決めましょう。また、1回使ったらゴミになってしまうようなものはできるだけ購入を控(ひか)えるようにしましょう。
  2. 食品トレーなどの容器包装の使われない、または少ない「量り売り(はかりうり)」を利用しましょう。
  3. スーパーへ買い物行くときは、お店のビニール袋(ぶくろ)を利用せず、買い物袋を持参(じさん)して、それに入れるようにしましょう。
  4. 飲み物や調味料(ちょうみりょう)で使われているびんは、できるだけリターナブルびんのものを選(えら)びましょう。また、食器洗剤(しょっきせんざい)・洗濯剤(せんたくざい)などの詰め替え容器(つめかえようき)の利用できる商品は、詰め替え用を購入し、用意したプラスチック容器にうつしてつかいましょう。

身近なことからこつこつ挑戦してみてくださいね!

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