世界にある制度とはどのようなものがあるか?-リサイクル・環境・ごみ問題

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ぼくたちの社会(しゃかい)を、ものを大事(だいじ)に扱(あつか)い、地球環境(ちきゅうかんきょう)に悪影響(あくえいきょう)を与(あた)えない循環型社会(じゅんかんがたしゃかい)へしていくためには、世界ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。

環境先進国(かんきょうせんしんこく)と呼(よ)ばれているドイツでは、もとからリターナブルびんが多く使われており、リターナブル容器(ようき)を何度(なんど)も使うために、びんに「デポジット制度(せいど)」ともうけて、預かり金(あずかりきん)をかけていました。 しかし、ミネラルウォーターや炭酸飲料(たんさんいんりょう)などになると、リターナブルびんの利用(りよう)が減(へ)ってしまい、一度しか使用できないワンウェイびんを利用することが多くなりました。このことが問題(もんだい)となり、2003年からワンウェイびんなど、すべての飲料容器(いんりょうようき)についてデポジット制度を設定(せってい)し、再資源化(さいしげんか)の促進(そくしん)を行いました。

リサイクルの歴史(れきし)が長いデンマークでは1993年から、国がごみの収集(しゅうしゅう)データを管理(かんり)するというシステムができました。ごみの収集データから、すべての市町村(しちょうそん)にて、ごみ処理計画(しょりけいかく)を打(う)ち出し、4年というサイクルでごみ処理計画(しょりけいかく)が見直(みなお)されています。また、一度使ったら使用できない容器などの使用制限(しようせいげん)もかけているため、スチール缶(かん)やアルミ缶は飲み物容器に利用できず、ペットボトルやガラスなどの詰(つ)め替(か)え容器が利用されています。

こういった各国のように、日本でもデポジット制度をもうけて、リサイクルを促進させるなど、積極的(せっきょくてき)な取り組みを本格化(ほんかくか)する必要(ひつよう)があります。

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環境のことが考えられている商品選び-リサイクル・環境・ごみ問題

ごみとして扱(あつか)われにくい商品、リユース可能(かのう)な商品、リサイクルが簡単(かんたん)な商品などは、どのような基準(きじゅん)で選択(せんたく)すると良いのでしょうか? 現在は、環境のことが考えられた商品を買うことがしやすいように、「この商品は環境に優(やさ)しいですよ」といったことがわかりやすいよう、商品の外箱(そとばこ)にラベルを貼(は)ったり、説明書(せつめいしょ)などに説明書(が)きがあったりなど、商品を作る企業(きぎょう)によるアピールが増(ふ)えております。この表示(ひょうじ)のことを「環境ラベル(かんきょうらべる)」と呼びます。一回みたらすぐにわかる「エコマーク」や「グリーンマーク」、各種類(かくしゅるい)の「リサイクルマーク」を表示(ひょうじ)したり、判断(はんだん)しやすいようにデータで基準(きじゅん)を示(しめ)しています。

ぼくたちが環境のことが考えられた商品を選択することで、商品をつくる企業が環境に配慮(はいりょ)した商品作りを積極的に行うようになります。さらに、環境に配慮した商品を増やしていくと、世間(せけん)による企業のイメージアップにもつながりますし、ものを循環(じゅんかん)させる取り組みを、今まで以上に本格化するようになります。

それでもまだ、多くのゴミは残(のこ)ってしまいます。現在(げんざい)、食品(しょくひん)トレーやペットボトルなど一部(いちぶ)のプラスチック製品(せいひん)の資源回収(しげんかいしゅう)がすすんでいます。しかし、他のプラスチック製品(せいひん)については分別が行われず、そのまま不燃ごみとして回収されてしまいます。貴重(きちょう)な石油から製造(せいぞう)されるプラスチック製品がごみになってしまうのは環境(かんきょう)の面でもよくありませんし、リサイクルにより還元(かんげん)できないことはもったいないといえるでしょう。

日本でも、ヨーロッパのようにプラスチックも分別を行い、回収するのが理想(りそう)でしょう。分別が行われていれば、資源としてリサイクルが可能(かのう)ですし、燃料(ねんりょう)として再活用(さいかつよう)することもできます。

ぼくたちとその次(つぎ)の世代(せだい)の環境は、現在を生きて生活しているぼくたちの行動(こうどう)により、変(か)えることができるのです。

代表的(だいひょうてき)な環境ラベル

エコマーク

環境に優しい商品に付けられるマークです。「日本環境協会(にほんかんきょうきょうかい)」が製造会社(せいぞうかいしゃ)からの申請(しんせい)をうけてから、ふさわしいかどうかを審査(しんさ)し認定(にんてい)を行っています。

グリーンマーク

古紙(こし)を40%以上使用している商品に付けられるマークです。「古紙再生促進センター(こしさいせいそくしんせんたー)」がふさわしいかどうかの審査を行い認定しています。

再生紙使用マーク(さいせいししようまーく)

その商品に古紙(こし)がどれだけ使用されているかを示すマークです。もし100であるならば、100%であるということになります。「ごみゼロパートナーシップ会議(かいぎ)」により管理(かんり)と発行(はっこう)が行われています。

国際エネルギースターロゴ(こくさいえねるぎーすたーろご)

コンピューター、ディスプレイ、ファクシミリ、プリンタやコピー機(き)など、会社で主に使われる機器(きき)に対(たい)して、待機電力(たいきでんりょく)や電力消費量(でんりょくしょうひりょう)が少(すく)なくなるように作られたものに付(つ)けられるマークです。経済産業省(けいざいさんぎょうしょう)が運営(うんえい)しています。

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