星空(ほしぞら)の観察(かんさつ)を行(おこな)ってみよう!
上空(じょうくう)がどれだけ汚れているかを確認するために、全国では星空の観測が実施(じっし)されております。
環境省(かんきょうしょう)では、全国の人に、実際(じっさい)に目で見てもらったり、双眼鏡(そうがんきょう)を使ってもらったりするなど、ぼくたちの身近(みぢか)な方法(ほうほう)で、星がどのようにみえるかを調べてもらう「全国星空継続観察(ぜんこくほしぞらけいぞくかんさつ)(※スターウォッチング・ネットワーク)」という活動(かつどう)を1年に夏(なつ)と冬(ふゆ)の2回にわけて行っています。
全国星空継続観察の参加(さんか)を申し込む(もうしこむ)と観察の方法をまとめた「実施の手引き(てびき)」や、観察したときの記録(きろく)を行うための「記録観察(きろくかんさつ)ノート」が自宅(じたく)に送付(そうふ)されてきます。詳細(しょうさい)については、全国星空継続観察のホームページで確認(かくにん)してみてくださいね。
全国星空継続観察には実際に目で見てもらう方法と、双眼鏡といった機器(きき)を使った方法の2種類(しゅるい)があります。実際に目で見てもらう方法では、天の川(あまのがわ)の指定(してい)されたスポットの見え方、双眼鏡では決められた範囲(はんい)の中に何等級(なんとうきゅう)の星までが確認できるか、といった内容で調べていきます。これらの方法で観察した記録は観察ノートに記してきましょう。そして、記録したノートは、申込先(もうしこみさき)に送(おく)り返(かえ)します。参加(さんか)した人々の観察ノートから、調査結果(ちょうさけっか)をまとめますので、その結果を、全国星空継続観察のホームページで確認することができます。
この調査の結果をみて、大きな都市では、大気が汚染されていて空が曇(くも)っていたり、街(まち)の照明(しょうめい)で夜空全体(よぞらぜんたい)が明るくなっていたりして、星が確認しづらいことがわかると思います。
みなさんも、この全国星空継続観察に参加してみてください。都市の空がどれくらい汚染されているのかを、ぜひ自分の目で確認してみましょう。そして今後、どのようにしたらきれいな星空(ほしぞら)にすることができるかを、考えてみましょう!
(※全国星空継続観察ホームページ:http://www.env.go.jp/kids/star.html)
植物(しょくぶつ)の観察(かんさつ)を行ってみよう!
ぼくたちの身近(みぢか)にある花(はな)や木など、植物を観察してみると、大気がどのくらい汚れているか調べることができます。
みなさんも知っているアサガオは、光化学(こうかがく)スモッグの被がいを受けやすい植物です。光化学スモッグは光化学オキシダントが大量(たいりょう)に発生(はっせい)すると、アサガオの葉に黄色(きいろ)または茶色(ちゃいろ)の斑点(はんてん)ができたり、さらに酷(ひど)い場合には穴(あな)があいてしまいます。したがって、アサガオを自宅で育ててみると、自分の住んでいる地域の大気のよごれ具合(ぐあい)を確認することができるのです。
方法は、5月中旬(ちゅうじゅん)ほどにアサガオの種(品種としてはスカーレットオハラがいいです)をまきます。その後、日射し(ひざし)の強くなってくる6月から9月の範囲(はんい)で、葉(は)の表面(ひょうめん)を観察し、有がい物質による被がいを受けていないかを確認しましょう(日射しが強くなると光化学スモッグがおきやすいため)。被がいを受けている葉がありましたら、数を数えたり、どのくらいの被がいであるかを細(こま)かく記録(きろく)しておきます。
記録の際(さい)には、その日の天候(てんこう)、気温(きおん)、湿度(しつど)や光化学スモッグの警報情報(けいほうじょうほう)などもあるとなお良(よ)いです。これらの情報(じょうほう)があるとアサガオの変化(へんか)と光化学スモッグとの関係(かんけい)がわかってくると思います。光化学スモッグ警報情報は自分が住んでいる市区町村(しくちょうそん)のホームページに書いています。